翻訳と辞書
Words near each other
・ ルノー (曖昧さ回避)
・ ルノー (武勲詩)
・ ルノー 4
・ ルノー 5
・ ルノー 5・アルピーヌ
・ ルノー FT-17
・ ルノー FT-17 軽戦車
・ ルノー R29
・ ルノー R35
・ ルノー R40
ルノー UE
・ ルノー3.5
・ ルノーB1
・ ルノーF1
・ ルノーF1チーム
・ ルノーNC型戦車
・ ルノーV.I
・ ルノーV.I.
・ ルノーのエンジン型式一覧
・ ルノーのギアボックス型式


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ルノー UE : ウィキペディア日本語版
ルノー UE[るのーゆーいー]

ルノー UEフランスルノー社が1930年代に開発、第二次世界大戦中に使用された装軌式の軍用小型装甲トラクターである。UEはルノー社による開発コードで、1932年に量産を開始、1937年に登場した改良型UE2を合わせ、1940年にかけて約5000両が生産された。フランス軍のほか、鹵獲したドイツ軍でも多用され、ルーマニアではライセンス生産も行われた。
== 開発 ==
ルノー UEは、1920年代からフランス軍が進めてきた歩兵科の機械化構想に則り、その補給用の車輌として生み出された。手本となったのはイギリスカーデン・ロイド豆戦車で、1931年、試作車6両が製作された。同時期にシトロエン、ブラント(ラティル)の2社でも同様の車輌が競作されたが、ルノーのものが選ばれ、「''Chenillette de revitaillemont d'Infantrie modèle 1931 R''(歩兵補給用小型装甲装軌車、ルノー製1931年型)」として制式採用された。
ルノー UEはカーデン・ロイド豆戦車の発展型と言える車輌だが、偵察任務用のマシンガン・キャリアとしての用途も考えられていたカーデン・ロイドと違い武装はなく、物資の運搬や小口径砲の牽引専門に作られていた。一方で、一部の型を除いてオープン・トップだったカーデン・ロイド豆戦車に対し、UEは上面も装甲されていた。エンジンは車体中央にあり、2名の乗員席はその左右にあった。車体上面は座った乗員の首の高さまでしかなく、外形上UEの最も目立つ特徴である、乗降ハッチに付けられた半球形のドームが乗員の頭部を保護していた。
車体後部には荷台があり、これは車内からの操作で後扉を開放するとともに後方に傾けることができ、乗員が外に身を晒さなくても物資を届けることができた。さらにオリジナルのカーデン・ロイド用のものとほぼ同じ、ルノー UKと呼ばれる専用の装軌式トレーラーが用意されていた。このトレーラーは、良路上では履帯を外して牽引することも可能だった。さらに長距離の移動用には、UE自体を搭載するトレーラーがあり、大型のトラック等で牽引できるようになっていた。
ルノーは第一次発注の60両を1932年10月までに引渡し、さらに追加注文を受けた。組立を行っていた同社のイシ・レ・ムリノー工場は1936年に国営化されAMXとなったが、同工場において、1937年までに約2200両が生産された。さらにフーガ、ベルリエ(:en:Berliet)の2社も生産に加わり、それぞれ約300両、約100両を生産した〔UEのシリアルは、77 900、79 100、81 900、88 200/300、89 600/900、92 400、93 500/600、67 000、67 200、3 900、4 100、5 400、8 400番台ほか。F. Vauviller, J. Touraine(1992), p.189。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ルノー UE」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.